戦利品レビュー(上)&反響御礼

例大祭お疲れさまでした(二回目)。
前の日記で書いたとおり、買ったり頂いたりした本について思うところとか書いていこうと思います。
量が量なので、上下編に分けての今回が(上)。
順番は基本写真の左上から右、また左下に戻って右へ、という順番で。
ただし、同じサークルさんのものは構成上順序が違ったりします。
全部描き終えてから見なおしてみるとレビューってほどレビューしてないですが、ご勘弁を。

(上)


・『幻想野球絵巻〜タートルズvsフロッグス 亀蛙相撃〜』(Rhythm Five 様)
以前紹介した動画「東方野球in熱スタシリーズ」のファンや関係者が企画・製作した合同誌。
これはその第2巻。
第一巻は持ってたのですが、コチラはまだ持ってなかったので購入。
動画を追いかけていた人にはたまらない裏話や番外編、マニアックなクイズなど、『ザ・ファンブック!』感の濃い一冊でした。
読んでる最中ずっと懐かしんだり笑ったりして、滅茶苦茶楽しめました。
動画シリーズを知らない人には勧められない本なのが残念ですが……
それにしても、一ファンとして呼んでいる一方で一アイコン絵描きの一人としてこのシリーズに関わらせてもらっているのが改めて嬉しいし、感慨深いですね。
………そういえば第三弾はあるのかしら(そわそわ)。


・『もこしば』『慧眼の師』(あみだ屑 様)
 語尾に「モコ」を付ける妹紅を描かせたら間違いなく日本一でしょうけれど、それ抜きでも個人的には慧音と妹紅描かせたらここが一番じゃないかなーと思うのです。
新刊は残念ながら手に入らなかったものの、未だ持ってなかった二冊を購入。
笑いのネタ・画・ストーリー、どれも好みにどストライクです。
 『もこしば』は文字通り妹紅と柴犬の日常を描いたお話。
動物がたくさん出てきて可愛いくて8割ほのぼのですが、2割が締めるところをキッチリ締めてるのでページ数以上に読み応えがある。
でもソーセージは塩分多そうだから真似しないほうがいい。
 『慧眼の師』は慧音の(多分)ティーンエイジャー時代と謎の男性との一幕を描いたお話。
皆のマドンナで勉強熱心で朴念仁で真面目ででもちょっとお転婆で、正に『THE・上白沢慧音15才』って感じの一冊。
それだけでももう割とお腹いっぱいなんですが、ストーリーの発想が素敵で別腹。


・『九つのおはなし』『鵺箱詰め合わせ2』(鵺箱 様)
 少し前の本ですが、とても素敵なプリバの話を描いていた事がきっかけでファンになったこのサークル様の、新刊とまだ持ってなかった一冊。
 『鵺箱詰め合わせ2』は自分も漫画を描くようになってからその引き出しの量を増やすためにも、どうしても欲しい一冊でした。
2Pで笑わせる、10Pでゾクッとさせる、8Pでニヤニヤさせる等、短いP数ながらどれも素敵に描きこなしているのはすごいなーと感嘆。
自分もあんなふうに何でも描けるようになりたいですね。
何度も読み返して勉強させて頂きます。
あと何気に椛が耳なしだったのがちょっと嬉しかったり。
特別耳ありがイケナイって訳じゃないんですけどね、なんとなく。
 『九つのおはなし』は藍が紫に対して不信感を抱くようになったら?というシリアスモノ。
二人(匹?)の関係とその考察も素敵だし、ラスト5ページで胸と目頭が熱くなった。
のんさんの描く長編、やっぱり大好きだ。


・『失禁伝説 特攻の椛』(原子真一 様)
 文に裏切られた椛がグレて暴走族になっちゃうぜって話。
 漫画もそうですが最後の方にある東方ジャケパロプログレレビューが必見。
正にマニアによるマニアのためのページ。
あれだけでも十分元が取れます。
 あと、ガルベロスさんからの紹介で今回この本のゲスト原稿を描かせていただきました。
絵の方はpixivに挙げてあります。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=18611129
ぜーんぶYes。
こんな機会でもない限りは一生描けなかった絵だとおもうので、貴重な機会をくださったガルさんと原子さんには本当に感謝しきりです。


・『東方あれっ』・『八雲家ただいま朝の5時』
・『ムラサ先輩と肉まんはんぶんこ』(おきたできた 様)
 『東方あれっ』は東方各シリーズをモチーフに一本ずつ1P漫画とイラストが詰め込まれた一冊。
漫画もそうだけれど、いつもとは塗りとかがちょっと違う感じのぺこさんの絵が結構多くて見ごたえあり。
 『八雲家ただいま朝の5時』は八雲家の面々の一日を一時間ごとにセリフなしで追っていく、絵本とイラスト本のあいのこみたいな本。
橙は良い子だし、藍さまはずっと働いてるし、紫さまはほとんど寝てるし、それでもみんな仲良さそうで、嗚呼八雲家此処に在りって感じですね(?)。
かわいい。
というか僕の生活下手するとかなり紫さまなんですが。
 『村紗先輩と肉まんはんぶんこ』はナズーリンが肉まん買ってくるも、諸事情あって食べられなくなって、村紗先輩が肉まん半分分けてくれる、というお話。
がっつり絵本です。
幼稚園〜小学生低学年なら東方とか知らずに楽しめるんじゃないかってくらい絵本。
この本で踏み外す子とかいるんじゃないかしら。
どれも可愛いよ!


 ……というわけで例大祭戦利品レビュー(上)は以上です。
正直買い逃しちゃったところも結構あるのですが、この質は大勝利と言って過言ではないんじゃないでしょうか。


(下)もなるべく近いうちに描きたいところですね。


 話は変わって自分の本について。

 例大祭で公開したコピー本、『心音』は公開を終えました。
欲しい方には引き続きzipで送りますので何かで言って頂ければ。
本文に書いてない通り、無断転載やデータのやりとりに付いては禁止していませんが、できれば奥付のクレジットまで全て纏めて扱うようお願いします。
まぁ、あれを『俺が作ったんだぜー』って自慢して自慢できるような本でもないでしょうけれど。
 勿論このルールは断りがない場合はこの本コッキリですので、今後本を作ったときに『鳩里の作った本はタダでやり取りしても何も言わないらしいぜ』って訳じゃないのでご了承ください。
 作品の中身についてはちょっと話したいことがあるのでレビュー(下)と一緒にするかもしれませんけれど、読んでくださった方が感じ取ったものを大事にするなら黙ってた方がいいかもしれないので、しないかもしれません。未定。



 最後になりますが、pixiv、このブログで頂いたコメント返しをここで。
・l_________lさん
 『希望』は今作に限らず一つ大きなテーマとして持っているものなので、それが伝わった、という事は作り手としてこれ以上ないくらいの喜びです。
この話自体はだいぶ前から考えていたものなので、大事に温めていただけ上手く伝わったのかもしれませんね。


・pentamaniaさん
 『ポルターガイストは人が居ないと起こらない』という法則はプリズムリバー家の面々に当てはめると色んな想像が考えられますよね。
一部では子供のいたずらや精神異常の結果、等と言われてますが……
あと慧音先生は僕の中では超男前です。
もこたんちゅっちゅやきもけーねな先生は今後も期待できないでしょう。


・Kazikaさん
 ルナサが真面目(堅物?)、メルランがいつも笑顔で余裕たっぷりな感じ、となるとリリカは自然と喜怒哀楽をハッキリさせるようになるんじゃないかな、と思っていたので、その辺は意識して描いてました。
兄弟・姉妹の性格が似ないのは、『近い存在に対して如何に差別化を図るか』というのが自然と出るからだそうで、この三姉妹はその典型っぽいですよね。


・ナユタパースさん
 アクションやイチャイチャの一切無い話なので、見所らしい見所は最後のシーンを除けば二人の会話位なんですよね。
だからそこは精一杯気を使って描きました。
アイディアもずっと前から考えていたものだったので、楽しんで頂けたのなら嬉しいです。


 他にもメールやSkypeで感想を頂いたりしてまして、感謝感激恐悦至極とは正にこの事。
まだまだ描きたい話はたくさん有るので、新しいものが描けたらその時はまたお付き合い頂ければ幸いです。




追記:音楽もやれるようになりたいので、少しずつ練習していこうと思ってます。
Twitterに貼った奴ですが、こちらにも。幽霊楽団のアレンジです。
http://twaud.io/r5l9


 東方ピアノEasyモード様(http://easypianoscore.mad.buttobi.net/index.php#first
からmidiデータを拝借・加工して製作しました。
この場を借りて御礼申し上げます。